2013/08/20

大丈夫。についての考察

こんにちは、ニランカフェのユウコです。
今日はどうでもよい日泰考です。


「ポイントカードをお作り致しましょうか?」
「大丈夫です」

「試着できますか?」
「大丈夫です」

10年近く日本を離れていると、言葉も変化するものです。いつから使われるようになったのかは知りませんが、この日本語の「大丈夫」という断り方、及び可能不可能の表現はタイから帰国したばかりの頃にはとっても違和感を覚えました。本来、「大丈夫」とは「あぶなげなくしっかりしているさま、間違いなく確実なさま」を表すものですよね。
今でも店で何かを勧められるとわたしは頑なに「いえ、結構です」と言って断るのですが、若い店員には大抵変な顔をされます。通じない(笑)こともあるので、いやいやながら「大丈夫です」と言ってみると、これがすべて一瞬のうちに合点がいったというような顔をされるから不思議です。どうやら「大丈夫」という断り方は、相手を傷つけず、かつ曖昧に拒否の意を表現する都合のいい言葉として、広く一般的に使われているようです。


さてここからがおかしな持論。

実はわたし、この「大丈夫」という断り方は在日タイ人から広まったのではなかろうか、と思っているのです。

タイ語には「マイペンライ」という大変便利な言葉があります。日訳すると「大丈夫、結構です、構いません」などという意味を内包する言葉なのです。

「ヂェップマイカ? (痛みますか?)」
「マイペンライ (大丈夫です)」

「コープクンカ (ありがとうございます)」
「マイペンライ (いえ構いませんよ)」

「コートートカ (すみません)」
「マイペンライ (いえ構いませんよ)」

「アオマイカ? (要りますか?)」
「マイペンライ (結構です)」

このように「マイペンライ」は色々な場面で使われます。タイ人にとって、「何でもないよ(大丈夫)」と「要らないよ」は同じ言葉なわけです。なので、「マイペンライ=大丈夫」と解したタイ人が、ものを断るときにでも「マイペンライ」のつもりで「大丈夫」を連呼し、それが日本人に波及して、「これは曖昧で便利な表現だ」と一気に広まり、定着してしまったのではないだろうか、とわたしは真剣に考えているのです。実際、タイ人に聞いてみても「マイペンライ=大丈夫」、だから断るときも「大丈夫」と考えてるタイ人がほぼ100%です。改めて考えてみると、最近では上に挙げた全ての例で日本語の「大丈夫」が使われているような気がします。

この持論、意外と自信があるのですが、皆さまいかがでしょうか。笑





2 件のコメント:

  1. その持論でマイペンライ!みき

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  2. >みきさん 555、ありがとうございます。

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