こんばんは、ニランカフェのユウコです。
今日は、現代タイを代表する作家でありクリエイターのプラープダー ユン氏が、今年の福岡アジア文化賞の芸術・文化賞を受賞したのを記念して、珍しく軽くタイ文学ネタです。
そもそもタイの小説は日本語に翻訳されているものが少ないうえ、絶版になっているものも多いのであまり馴染みがないかもしれません。又、往年のタイ文学というとテーマが、格差、貧困など世の中の不条理に関するものばかりで読むと気が滅入るものが多く、短編にしても歯切れが悪い、オチがない、あってもあまりにタイ的など、わたし自身もあまり興味を持ったことがなかったんですよね。読書人口もタイでは極端に少ないです。
そんなタイ文学において90年代後半に彗星のごとく現れたプラープダー氏。発表する作品は次々とベストセラーとなり『プラープダー現象』とまで呼ばれたそう。当時タイにおりましたが全然知りませんでした。が、何故か未読のプラープダー氏の本を5冊も持っていました。読もうと思って買ったんでしょうけどね。
プラープダー氏はポストモダンだとか、タイの村上春樹だとか、タイのサブカルを牽引する鬼才だとか言われており、かつ彼の華々しい経歴を見るにつけ、小説の内容もきっと自分の苦手な類に違いないと今まで決めつけていたんですね。(ただ本の装丁のセンスはかなりツボです。プラープダー氏はイラストやグラフィックも手掛けるそうなので、恐らく氏のデザインではと推測しています。)
それが実際氏が話している動画を見たら何故かガラッと印象が変わったんですよね。今回の受賞を受け、福岡市民に送ったメッセージの動画です。奇をてらった感は全く感じられず、受賞についても、自身の活動や芸術というものについても非常に謙虚で、常識的で、今までの思い込みはなんだったんだろうと思うほどでした。なので、これを機に氏の作品を手に取ってみようと思った次第です。日本語訳が出ているものもあります。ちなみに、10月2日(土)に今回の受賞を記念した市民フォーラムが開催され、氏もオンライン出演し、その様子がYoutubeでライブ配信されるそうなので、興味のある方は要チェックです。
それでは水曜からのランチメニューをご案内いたします。
定番メニュー(毎日登場します)
5. カオパットクンセット ¥746(税込¥820)
日替わりメニュー
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